case 04-3 尿酸を体外へデトックス

  血清尿酸値の数値は一般的には男性で 3.8~7.5 mg/dL、女性で 2.4~5.8 mg/dL が正常値と言われております。私は男性なので男性目線ではありますが、血液観点から見ると男女は変わらないはずなので UA7.0 は絶対値なんじゃないかと勝手に思ってます。女性は低い数値に寄っているからなのか、痛風にはなりにくいと言われてますね。つまり痛風という観点で見るのか、体に対しての影響としてみるのかという影響に対しての観点の違いで代わっているのかと思います。男性と女性では臓器が違いますもんね。

 ここ見てる方にはおそらく蛇足ですが、逆に血清尿酸値が 2mg/dL など低い場合には低尿酸血症といい、無酸素運動後に強い背腰痛を伴う腎障害や尿路結石などになることもあるようです。おまけ情報だなこれは(笑)、尿酸値こういう人と足して 2 で割りたい(;´∀`)


 さてこの結晶と化した尿酸、一番沈着しやすいのが関節ということではありますが、イメージ通りザラザラした引っかかりのいい物質ですから他にもくっついて溜まりやすいです。イメージは交通量の多い幹線道路のガードレールに付いた黒い排ガス汚れとか、磯の岩場についた藤壺みたいな感じでしょうか。皮膚の下にも溜まりやすく、溜まってコブのようになった場合はこれを痛風結節とよんだりします。臓器などにも溜まるようで、なんかホント体内の不法投棄みたいになってますね。


▶プリン体の多いものの飲食は可能な限り避ける

▶血液検査で血清尿酸値 7.0 mg/dL 以上になったら高尿酸血症

▶尿酸血症が関節などに固着し剥がれると白血球が仕事をして腫れる。これが痛風発作。



 さてさて尿酸ができちゃった後の体外排出です。

 体内にできた尿酸は血液の流れに乗って体を回っています。この体にためられている尿酸の総量を尿酸プールと呼んでいます。

 このプールされた尿酸はいったん腎臓でろ過されて血液とは分離されます。そして濾しとられた尿酸はその 10% くらいが尿へと排出され、90% はまた体へ戻されます。これは尿が強い酸性になって体を傷めないためではないかと言われていますが、この戻った尿酸がまた体の抗酸化に一役買っているところも皮肉な感じですね。

 尿酸の排出は尿からの排出で 70% 、その他腸管から便へ仕込まれるものが 30% とされています。汗にも若干含まれたりするそうですが微量です。尿酸は水溶性ではないため体外に排出されるには主に尿と便に混ぜて出すということですね。

 これ大量の尿酸と尿酸塩結晶は内側からも臓器を壊します。腎臓の濾す能力以上に尿酸が集まり濃度が高くなってしまい、更に体内水分の量が少なくて尿となるマテリアルも乏しい場合はさらに濃度が増します。このような状態になると腎臓が高濃度の影響で正常に働かなくなり、最悪の場合臓器が壊れてしまいます(人工透析などとなります)。血管も痛むため、動脈硬化、心血管障害、脳血管障害などの病を発症するリスクも大変高くなります。





▼case 04-4 へ続く

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